霊感商法ってなに?公的に行われている注意喚起や騙されないための方法

この記事では「霊感商法」について「公的に行われている注意喚起」や「騙されないための対処法」などの観点から解説しています。

あなたは「霊感商法」をご存知でしょうか。恐らく多くの方は「霊ってついているし怪しいんじゃ?」と思うことと思います。そこで今回はあまり知られていない「霊感商法」が「どういうものなのか」や「公的に行われている注意喚起」や「騙されないための対処法」などを解説していきます。

霊感商法とは

霊能者

霊感商法とは「霊感のあるなしに関わらず、霊感を利用することによって儲ける商売」をさす言葉です。代表例には、占いなどの後に「この○○を買うと運気が上がって…」といった形で「高額な何かを売りつける」などが挙げられます。また、霊感商法は「人の弱みに漬け込んだやり方」であるため、多くの方が騙されてしまっており被害は大きいです。

警察のホームページにも注意喚起がある

霊感商法については、だまされてしまう人が多いため「警視庁のホームページ」にて

  • 霊感商法とは何か
  • 騙されないための注意書き

などが載せられています。

また、霊感商法のパターンは

  • 占いなどから入るパターン
  • 訪問してくるパターン

以上2つが確認されています。下記では訪問してくるパターンを紹介します。

まず、家に見知らぬ人が来てインターホンを押します。インターホンにでると「この家には悪霊がついています。このままでは悪いことがたくさん起きるかもしれない。」と言い始めます。ここで何かを買わせようとしてきますが、初めは高額なものではないケースが多いようです。そのため、初めは無料のものや安価な数珠などを買わせようとしてきます。

安いものを買わせたあと「自分のところで改めて祈祷をさせてほしい」などと言い約束を取り付けて帰ります。後述もしていますが「自ら出向いて買った商品」にはクーリングオフが使えません。霊感商法をする方はこのことも知っているため「自分のところで」というわけです。

また、高齢者が相手だと「不安を煽る」といった手口も使われるようです。

例えば

  • 「このままでは大きな病気にかかってしまう」
  • 「何ヶ月後に死んでしまうかもしれない」

といった内容を繰り返し伝えます。

高齢者の中には、こうした詐欺に関しての知識が少ない方も多く「不安を解消したい」と思い、焦って高額な商品を買ってしまうケースが見られます。また「高齢の方ほどお金を持っていることが多い」というのも原因とされています。

霊感商法は「悪質な詐欺」として近年有名になってきていますが「霊感は目には見えないもの」であるため、偽物に騙されてしまう人が後を絶ちません。「自分は大丈夫」という人ほどカモにされますので注意しましょう。

霊感商法への対処法

霊能者

霊感商法の被害を受けている年齢層

霊感商法と聞くと「高齢者が被害を受けている」というイメージを持つ方が多いです。しかし、近年では「霊感商法による若年層の被害相談件数」は増加傾向にあります。理由として挙げられるのは「霊感商法がターゲットを絞ってアプローチしていること」です。

つまり

  • 高齢者向けにやっている人間
  • 若者向けにやっている人間

以上の2パターンがいるわけです。

よくある手口は「アンケートに協力してほしい、と近づいてきた」というものです。このアンケートは「性格分析」に使われているようです。そこで得られた結果に応じて、弱みを探しつけこもうとするわけです。

霊感商法に騙されないための対処

霊感商法は前述の通り「相手の弱みにつけ込む」というものです。そのため「心理状態が正常であれば対処できる」といったことでも、対処できなくなりやすいです。

下記では具体的な対策として

  • 即決しないようにする
  • 問題の原因はどこにあるのか冷静に考える
  • 自分も騙される可能性があることを理解する

以上3つを見ていきます。

即決しないようにする

まず「即決しない」というのは騙されないために1番大切なことです。霊感商法では基本的に「買うかどうか」の判断を持ち帰らせてはくれません。たいてい「今買わないと大変なことになる」と言われ引き留められます。

霊能者に散々不安を煽られ「これを買えばなんとかなる」と言われるため、正常な判断ができるだけの余裕がなくなるわけです。そのため、まずは冷静になって誰かに相談してください。

その場で電話しても良いですし「一旦持ち帰らせてほしい」と帰っても良いです。とにかく即決はしないようにしましょう。逆に「持ち帰って考えることを許してくれない」という場合には「詐欺かもしれない」という判断もできますよ。

問題の原因はどこにあるのか冷静に考える

2つ目は「問題の原因はどこにあるのか冷静に考える」ということです。例えば「今高額な壺を買えば人生が好転する」と言われているとします。しかし「なぜその壺を買うとあなたの人生が変わるのか」を考えてみると、恐らく理由は分からないですよね。

また、悩みを抱えている場面だとしたら「なぜ壺を買うと解決するんだろう」と考えてください。基本的に「問題の原因」を自分自身分かっていない人ほど「目に見えない力のありそうなもの」に頼ろうとします。

このことに近いのが「ダイエット食品」や「サプリメント」の類です。よくネット広告などで「これを飲むだけで痩せました」といううたい文句のサプリメントを目にします。しかし、多くの方は「本当にそれを飲むだけで痩せるのなら、ダイエットをしたい人は全員買うだろう」と考えますよね。

つまり「嘘なんじゃないか」と疑うことができるわけです。世の中には「楽に悩みを解決する方法」というのはほとんどありません。そのため、占いなどに原因を見つけてもらうのは良いですが「占い師さんなどに解決してもらおう」とするのはやめましょう。解決するのはあくまで自分であり、霊能力者の力は手助けであることを忘れないようにしてください。

自分も騙される可能性があることを理解する

最後は対処法というより心構えに近いです。「自分も騙される可能性があることを理解する」これは特に若い方と高齢者の方に覚えておいてほしい考えになります。若者は慢心しがちであり、社会をよく知らないために騙されやすいです。逆に、高齢者の方は加齢とともに判断能力が鈍くなっているため、騙されやすいです。

また「人生経験があるから」という理由で「自分の信じたことを正しい」と言い切り、曲げられない方も多く被害が減りません。どんなに冷静な人間も騙されるときは騙されます。特に霊感商法はとても巧妙であり、だますことを生業としている人間がやっているため、素人は言いくるめられてしまいますので注意しましょう。

また「人を疑ってかかるのは良くない」という考え方は危険なので注意しましょう。なぜなら、そうした考えを持っている人間ほど「根拠もないのに信用し騙されてしまうから」です。霊感商法に騙されると自信を無くしますし、人間不信にもなりかねませんので注意してください。

霊感商法に騙された場合

霊能者

恐らく、ここまで対策をしても騙される人は騙されてしまいます。騙されてしまったことに気が付いた場合「後悔して泣き寝入り」という方が多いですが「動いてみたらお金を返してもらえた」というケースもあります。

下記では具体的な対策として

  • 専門家や警察に相談する
  • クーリングオフが使えるなら活用する

以上2つを解説していきます。

専門家や警察に相談する

「騙された」と気が付いた場合には、可能な限りすぐ「警察」「弁護士」といった「専門家への相談すること」を考えてください。なぜなら、霊感商法は「詐欺」であり立派な犯罪だからです。そのため、まずは警察などに被害の相談をしてみることをおすすめします。

しかし、お金を取り返したい場合には「警察への相談」は不向きです。なぜなら、詐欺師が犯罪者として逮捕された場合、失ったお金が戻るわけではないからです。基本的に警察の仕事は「犯罪の証拠をつかみ逮捕」というものです。そのため、逮捕後はお金が戻ってきません。

お金を返してほしい場合や、警察が動いてくれないといった場合には「弁護士」などに相談するのがおすすめです。その分費用はかかってしまいますが、失った金額によっては安い可能性もあります。

また、近年では「弁護士への相談」がネットから無料でできる場合もあり、手軽に弁護士を探せます。もし返金が最優先事項なのであれば、警察には相談せず弁護士に相談することをおすすめします。

また、霊感商法を行った相手を法的に追い詰められた場合は「示談での解決」となることが多いようです。霊感商法をしている側は「悪いことであると認識している場合」が多く「警察には捕まりたくない」という方が多いため、お金を払っての示談が選ばれるようです。

ただし、示談の悪いところは「その場しのぎで解決し、また別の場所で悪さをする可能性」があることです。霊感商法をしている側は「今お金を渡せば解決するから、別の土地で新たなターゲットを探そう」と考えているケースもあります。

詐欺においては「被害者への謝罪と賠償が済んでいる場合」では不起訴となるケースもあります。また、もし詐欺罪で立件されたとしても「示談が済んでいる場合」では「刑が軽くなる」「執行猶予がつく」といったケースが見られます。そのため「詐欺をしている側が示談を申し出てくる確率」はとても高いです。以上のことを踏まえ、霊感商法には注意してください。

クーリングオフが使えるなら活用する

2つ目の対処法は「クーリングオフが使えるなら活用する」というものです。クーリングオフという言葉は知っていても「どういうものなのか」「どうすれば使うことができるのか」などをよく知らない方も多いです。

まずクーリングオフとは「商品を買ってから一定の期間であれば、無条件で契約の解除を行える」という制度です。一定の期間とは、ほとんどの場合「8日間」をさします。つまり「1週間以内であればクーリングオフで契約解除ができる」ということです。

クーリングオフは訪問販売や訪問購入のように「相手が自分の家にまで来て、その時に商品を買った」という場合に使うことができます。しかし、自分の意思で店舗まで出向き購入した商品には「クーリングオフの使用」ができません。

つまり、霊感商法の場合

  • 「急に玄関口に来た人間から買ったもの」はクーリングオフを使える
  • 「霊感商法を行っている人の事務所などに自分から出向いて買ったもの」はクーリングオフできない

以上のようになります。

霊感商法をする側は、この「クーリングオフの穴」を知っています。そのため「玄関先で散々不安を煽ったうえで、ちゃんと祈祷をしてあげるから後日事務所に来てほしい」などという手口を使うわけです。

そして、事務所に行ってしまうと信じ込まされ、最後には高額な商品を売りつけられます。そこで買ってしまった場合には「クーリングオフの利用」ができないため、だます側としては「一方的に契約を解除される心配がない」ということになります。

逆に言えば、家にまで来て「いろいろ悪いものがついていて危険だ」「事務所に来たらちゃんと祈祷してあげる」といった内容のやり取りを見かけたり、経験した場合には「霊感商法かも」と疑ってください。

また、騙されないことが最善ですが「どうしても騙されてしまう」という場合も考えられます。その場合にはすぐに「クーリングオフが使える状況か」ということを調べ、使えるのであれば活用しましょう。もし、クーリングオフを使えない場合には、できるだけ早く専門家へ相談してください。

まとめ

霊能者

霊感商法や騙されないための対処法についてはお分かりいただけたでしょうか。不安定な時ほど霊能力者などに頼りたくなるため、正常な判断ができない場合も多いです。騙されてしまったらすぐに「クーリングオフが使えるか」を調べるようにしてください。この記事をきっかけに、霊感商法に気を付けていただければ幸いです。

以下はこの記事の中で覚えてほしい内容です。

だまされないためには

  • 商品の購入を即決しない
  • 問題の原因を冷静に考える
  • 自分が騙される場合もあると理解する

以上3点に気を付けることが重要です。

騙されてしまったら

  • 警察や弁護士に相談
  • クーリングオフの活用

などを行いましょう。